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今日も英語の話を少しします。 私が教えている大学院の通訳クラスで先日、「マラソンにチャレンジしたい」というフレーズをどう英訳するかが議論になりました。 チャレンジというのは和製英語ですが、日本語では何か新たなことに挑戦する、挑むという意味で使います。 ところが皆さん、英語のchallengeを動詞で使う場合、意味が違うのをご存知ですか? 英語では普通、何かに抗議する、異議を申し立てるという意味で使われます。 例えば、I challenged his assertion. (私は彼の主張に反対した)というように。 ですから、「マラソンにチャレンジしたい」と言いたい場合は、 I want to try to run a marathon. I want to participate in a marathon. とか、challengeの部分を他の言い方に変える必要があります。 (辞書には、challengeを何か物事に挑戦するという意味で使っている例も出ていますが、 アメリカ人のネイティブには違和感があるようです) ただし名詞の場合は、動詞と違って日本語のように使えますよ。 It’s a big challenge for me to raise two kids and go to graduate school. (二人の子供を持つ私が大学院に行くのは、かなりのチャレンジだ!) 言葉って、面白いですね。普段気づきませんが、通訳、翻訳をしていると言葉の意味やニュアンスの違い、ズレに気づき、面白い発見をたくさんします。 写真は、上海で見つけた小物の店、Shanghai Trio 。ヨーロッパテイストとアジアンテイストが融合したお洒落な小物がいっぱいある。携帯ケース、メガネケース、クッションなどもお洒落。私もまとめ買いしてしまいました!
by kerigarbo
| 2007-06-30 10:40
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【Keri先生のプロフィール】
光藤京子(みつふじきょうこ) 英語コミュニケーション・翻訳関連の執筆家・コンサルタント(TAS & コンサルティング)。会議通訳、翻訳ビジネス、大学講師の経験を生かし、これまで数多くの本を出版している。『働く女性の英語術』(ジャパンタイムズ)、『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)のほか多数。最新書に『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)がある。 お気に入りブログ
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