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公開初日の今日、「マリー・アントワネット」を観てきました。 ポップな音楽ではじけるように始まるこの映画、色とりどりの鮮やかな衣装とよだれが出そうに(失礼!)美味しそうなお菓子の数々。それだけでも満足かなという気持ちで出かけたのですが、なかなかお見事! 「ロスト・イン・トランスレーション」の監督、ソフィア・コッポラの挑戦は当たったように思います。 歴史的事実はともかく、主役のキルスティン・ダンスト他、宮廷の美女たちがなぜかアメリカ英語を話しているのはともかく、マリー・アントワネットを妻として、母として、一人の女性として描いた試みは、すごく共感できる。 14才でフランス王家に嫁いだマリー・アントワネットを待っていたのは、「世継ぎ」を望む宮廷の人々や国民の期待。しかし、なぜか妻に性的興味を示さない夫に困ってしまいます。 自由奔放なマリー・アントワネットは内心納得できないのですが、実家の母の説得もあって、オーストリアからフランスに嫁いだ自らの役目を果たそうと必死になる。 Letting everyone down would be my greatest unhappiness. (私は決して、皆をがっかりさせないわ) (let someone downは、誰かをがっかりさせること。よく、I'll never let you down.なんて、よく映画で言っているでしょ) 頭に浮かぶのは、how to inspire the husband(ここでのinspireは、夫をどうやったらやる気にさせるかという意味)だけ。ベッドで体をすり寄せる妻に、未来のルイ16世は、なかなか反応してくれません。 Your feet are like icicles! (君の脚は冷たくて、ツララみたいだよ) 彼女に関しては、いろいろなエピソードがありますね。「パンがないなら、ケーキを食べたら」と言ったとか、言わないとか・・・。それが本当かどうか、映画でも出てきますから確かめてみてください。 最初は、肖像画のマリー・アントワネットとまったく似ていないキルスティン・ダンストに違和感を覚えましたが、映画を観るうちに、だんだんとキルスティンがアントワネットに見えてきましたから、映画って不思議ですね。 この映画に関しては、様々な批判があるかもしれないけれど(特にフランスの方は)、不思議に満たされた気分になった映画でした。 ただし、くれぐれも帰りにケーキ屋さんに寄って、山のようなケーキを買わないように。私も帰り、クイーンアリスのショーケースの前でじっと立ち止まってしまいました! 写真は、パリで見かけたダロワイヨ。日本でも人気あるみたいですね。 色鮮やかな大粒のマカロンでも食べながら、映画を是非ご覧ください!
by kerigarbo
| 2007-01-20 21:06
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Comments(12)
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sm
at 2007-01-21 08:24
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私も観にいきました。
ベルサイユ宮殿にみとれていました。
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neko
at 2007-01-21 09:36
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CMを見て観に行きたいと思っているのですが、「幸せのちから」の試写会に行ったばかりでお腹が一杯(笑) 映画中のお菓子と言えば、提供をしているラデュレが銀座三越に限定出店していますね。すでに行った知人によると、マカロンはやはり人気があって早い時間でないと売り切れだとのことでした。
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kerigarbo at 2007-01-21 11:21
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kerigarbo at 2007-01-21 11:25
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neko
at 2007-01-21 13:10
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残念ながら、今回の出店は今日までのようです。次回はバレンタインに併せて2月7日から1週間だそうですよ。ダロワイヨのマカロンも美味しいですけれどね。
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kerigarbo at 2007-01-21 22:27
それは残念!では、2月7日を待つことにしましょう!
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yukes
at 2007-01-24 10:44
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はじめまして。Keri先生のブログとっても勉強になります。
そういえばI'll never let you downっていうフレーズ、よく聞くなぁなどと一人で納得しながら読ませていただいていますw 私も早くマリー・アントワネット観に行かなくちゃ!来月はパリに行くのでベルサイユ宮殿にも行こうと思ってます♪
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kerigarbo at 2007-01-24 15:08
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Ito
at 2007-01-27 19:28
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光藤先生!いつも変な翻訳をしてしまう伊藤です。
実は初めての書き込みです。 マリーアントワネットすごく観たかったのにあまり良い評判を聞かないので迷ってました。 が!!先生の感想を聞いたので行きます♪♪笑
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kerigarbo at 2007-01-29 08:25
いつもユニークな翻訳をする伊藤さん、初コメントありがとう。このブログでは、私はKeriです(笑)。
この映画が良いかどうかは、観る人の好みによるけれど、私は好きでした。色とりどりのマカロンが絶対に食べたくなります!
「マリーアントワネット」をやっと見てきました。たぶんKeri先生のお勧めがなければ見なかったかもしれません。それほど批判的なコメントが多かったです。でもキルスティン・ダンスクのマリー・アントワネットは可愛かったし、豪華絢爛のベルサイユ宮殿や美しい風景を見るだけでも価値はありました。歴史上の人物マリーアントワネットを一人の女性として身近に感じた映画でした。
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kerigarbo at 2007-03-04 10:57
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【Keri先生のプロフィール】
光藤京子(みつふじきょうこ) 英語コミュニケーション・翻訳関連の執筆家・コンサルタント(TAS & コンサルティング)。会議通訳、翻訳ビジネス、大学講師の経験を生かし、これまで数多くの本を出版している。『働く女性の英語術』(ジャパンタイムズ)、『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)のほか多数。最新書に『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)がある。 お気に入りブログ
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