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アカデミー作品賞「クラッシュ」を観て
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今年のアカデミー賞は、社会派作品が多かったとか。
テーマは、テロ、同性愛、人種差別・・・。

クラッシュ」が作品賞と決まったときは、皆がびっくり。
だって、それまでたいていの人は(私も含めて)、どこの映画館で上映しているのかも知らなかったのだから。

「人種のるつぼ」LAで繰り広げられる主人公たちの愛と苦悩、差別。人間の弱さがエンドレスなfear(恐れ)の連鎖を引き起こしていく様は、「ミュンヘン」のテロ復讐劇にも似ている。

暴力に走る二人の黒人青年たちの会話に差別の被害者的意識が表れています。

That waitress sized us up in two seconds. (一瞬にして、あのウェイトレス、俺達を値踏みしやがった)

黒人はチップを出さないことを見越してコーヒーのお代わりのサービスもしないウェイトレスのことを愚痴るアンソニー。size upは、ここでは人を評価するという意味。

でもこれ、人種差別でなくてもありますよね。金持ちそうな人が良い席に案内されたり、年齢によって相手の態度が違ったり。人は、外見で判断するのです、残念ながら・・・。


一方、立派な職業に就き、白人とまったく変わらぬ生活をしているキャメロン。ある日、racist(人種差別主義者)のマット・ディロン扮する白人警官に妻を著しく侮辱されるが、それに対して何も出来ない。そんな夫に妻クリスティーンは怒りをぶつける。

The closest you ever came to being black, Cameron, was watching the Cosby Show.(あなたが黒人なのは、唯一コスビー・ショーを見るときくらいよ!)とクリスティーン。(Cosby Showとは、アメリカで有名な黒人コメディアン、ビル・コスビーのショー。大変人気がある)

でも、人種差別はある特定の人だけのものでないことを、この映画は教えてくれます。
悪い人がいい人に、いい人が悪い人になっちゃたり、誰にもその可能性がある恐ろしさを。

そうそう、サンドラ・ブロック扮する金持ちの白人妻ジーンの台詞にこういうのもあり。

I am angry all the time…and I don’t know why. (なぜかわからないけど、いつも怒りでいっぱいなの)

人間は幸せでないと人を傷つける。そう、人生angryではいけないのです。happyになりましょうね、皆さん!

今日は、ミネアポリスからN.Y.さんが送ってくれたNews Cafeの写真。こんなところでコーヒー飲んでみたい・・・。
by kerigarbo | 2006-03-12 08:12 | Comments(2)
Commented by まり at 2006-03-13 01:58 x
クラッシュ作品賞ですか
とっても気になっていて、ブログにも書いたのですよ
観た方からのTBとコメントも頂いて、絶対に見に行こうと決めていたのに体調不良で行かれませんでした・・・;;
レンタルが開始されたら、絶対に観ます^^
Commented by kerigarbo at 2006-03-13 09:00
アカデミー賞は、色々な理由で授与されるので、果たしてどうして「クラッシュ」が選ばれたのかはよくわかりませんが、人間同士のぶつかり合い(crash)が絶えないこの世の中の現状に即した内容だったことが大きいと思いますね。

シャンテ・シネ他、いくつかの劇場ではまだやっているのでは?まだ観るチャンスありますよ!
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