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心を揺さぶるスピルバーグ作品「ミュンヘン」
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トリノオリンピックの放映から毎日目が離せないが、なかなか日本人選手、思うような結果が出なくて残念!

今週ご紹介する映画は「ミュンヘン」。1972年、ミュンヘンオリンピックの選手村で実際に起きた、パレスチナゲリラによるイスラエル選手、コーチなど11人の人質殺害事件がもとになっている。半分実話、半分フィクションの構成で、スリル満点なストーリー展開もなかなかだが、「シンドラーのリスト」以来、スピルバーグの久々の真剣勝負が見られたと思います。

妊娠している妻とつつましくイスラエルで暮らすアブナー(エリック・バナ)は、突然イスラエル政府に呼び出され、オリンピックの殺害に関わったゲリラに報復する命令を受ける。事の重大さにアブナーは一瞬迷うが、後に引くことはもはや出来なかった・・・。

悲しみを帯びたアブナー役のエリック・バナの目がいい。憎しみの連鎖が人類にどのような悲劇をもたらしているかを、彼の目が物語っている。

It’s strange to think of oneself as an assassin. (自分が暗殺者だというのは変な気分だね)と仲間のカールが言うと、Think of yourself as something else then. (そう思わなければいい)とアブナーは答える。殺すか殺されるか、自分達イスラエル人にはその選択しかないというように・・・。

アブナーの唯一の心の救いは、妻と小さな娘。生まれたばかりの娘を抱き上げて、

She’s frightfully ugly. (かなりブスだね)とアブナー。
(勿論、冗談ですが、frightfullyという表現が面白いですね!)

She takes after her father. (あなたに似たのよ)と妻のダフナ。
(take afterは、似ている、特徴を受け継いでいるという意味)

写真は、いつも素敵な写真を提供してくださる近藤忠義氏撮影。まだまだ寒いが、鎌倉にも春がやってきている!
by kerigarbo | 2006-02-19 11:48 | Comments(4)
Commented at 2006-02-20 17:30 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2006-02-20 17:38 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by S.T at 2006-03-09 22:48 x
keri先生、お久しぶりです。A大学で月曜の二限、後期の授業でお世話になりましたS.Tです。覚えていらっしゃいますか?
先日、ミュンヘンを見ました。見終わった後はなんとも言えない脱力感でいっぱいでした。「真の平和って何なんだろうなぁ」と考えれば考えるほど頭が混乱してしまったからです。結局その問いに対する答えは見つかりませんでした・・・。
先生が選んだ4つのフレーズを見ると、そのシーンが頭に浮かんできてきます。今度映画を見るときは、何か心に残るフレーズを記憶してみようと思ったS.Tでした。
Commented by kerigarbo at 2006-03-10 09:10
はい、貴方のことは覚えています。コメントどうもありがとう。

「ミュンヘン」は、誰がいいとも悪いとも主張していない映画なんですよね。それは、主人公の苦悩の中に現れており、観る側の私達に疑問として投げかけられています。

この手の映画は、視聴者に作る側の意図を押し付けるタイプのものではありませんが、一部の台詞には、必ず、製作者の意図が隠れています。そういう意味で、台詞をチェックすることには意味があると思いますよ。
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