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![]() さて、今週は京都で出会った英語のサインのお話。 職業柄、英訳されたサインを見つけるとつい興奮してしまうのですが(笑)、全体的な印象としては、英訳の質が以前よりよくなっていると思います。とんでもない英語のサイン(失礼!)は最近あまり見かけなくなりました。 ただ、日本独特の文化を反映したものが多いので、状況が呑み込めないと、外国人が不思議に感じるものもあります。 ご覧の写真は、「寺の中に入るときは靴を脱いでください」というサインなのですが、一瞬Boardとは何ぞや?と思ってしまいました。もちろん目の前のスノコを意味していると思われますが(正確には、スノコはduckboards)、いっそのことon the floorでもよいかもしれないですね。Do not walk on the floor with your shoes on. 海外では室内でほとんど靴を脱がないので、「土足厳禁」を英訳するのは確かに難しいですが、たとえば、次のような英訳は外国人にもわかりやすいです。 No shoes allowed beyond this point.(ここから先は土足厳禁です) Please remove your shoes before entering (the building).(建物に入るときは靴を脱いでください) いずれにしても、非英語ネイティブでもわかる英語、シンプルな英語が一番ですね。(そういう意味では、写真の英語は案外わかりやすいかも??) 写真をもうひとつ。京都で泊まったホテルで見つけたサインです。 海外では水道水が飲料水として飲めることはほぼないので、わざわざこのように書いてあるのですね。 シンプルな言い方でよいと思いますが、海外ではこのような言い方もします。 This water is safe to drink. (この水は飲んでも安全です) Drinking water (飲料水) いかがでしょうか。国が違うと表現も違う。おもしろいですね。今後も味わいのあるサインを見つけたら、ご報告したいと思います。 日英で異なるサインについては、拙著『伝わる英語 5つの鉄則』(コスモピア)のコラムでも扱っています。まだ読んでいらしゃらない方はぜひ! お知らせ: ○フェイスブックを再開しました!リンク先はこちら→TAS & コンサルティングをクリックしてください(フォロー大歓迎)。昨日7日に更新しました。タイトルは「英語改革のゆくえーその① 英語を話せることはそれほど重要なのか?」 〇最近、TAS & コンサルティングのHPを更新しました。前より見やすく、わかりやすくなりました! ○近著3冊もよろしくお願いします! ●『英語を話せる人 勉強しても話せない人 たった1つの違い』(青春出版社) ●『誤訳ゼロトレーニング』(秀和システム) ○プレジデントオンラインに、「プレジデントウーマン10月号」(2016年)に掲載された私のインタビュー記事がアップされています。
by kerigarbo
| 2018-07-08 15:07
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【Keri先生のプロフィール】
光藤京子(みつふじきょうこ) 英語コミュニケーション・翻訳関連の執筆家・コンサルタント(TAS & コンサルティング)。会議通訳、翻訳ビジネス、大学講師の経験を生かし、これまで数多くの本を出版している。『働く女性の英語術』(ジャパンタイムズ)、『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)のほか多数。最新書に『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)がある。 お気に入りブログ
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