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「愛についてのキンゼイ・レポート」-風変わりなタイトルに惹かれて、この映画を観る方も多いでしょう。 セックスについて赤裸々な面接調査を行い、自分自身もユニークな夫婦生活を送ったキンゼイ博士(リーアム・ニーソン)の物語。 インディアナ大学のキンゼイ先生の「人間の性行動」に関するクラスは超満員。ユーモアいっぱいの彼のレクチャーに耳を傾ける生徒たち。(こんな先生ばかりだったら、いいですねえ・・・) Kinsey: Who can tell me which part of the human body can enlarge a hundred times? (人間の体の中で100倍大きくなるところは?) 指された女子生徒は、「そんな(破廉恥な)質問を男子生徒の前でするなんて!」と顔を赤らめます。すると、キンゼイは、 Kinsey: I was referring to the pupil in your eye, young lady.(僕は、眼の瞳孔のことを言ったつもりなんだがね、お嬢さん) refer toとは何かについて言及することで、talk aboutよりフォーマルです。 キンゼイ先生は、元々熱心なentomologist(昆虫学者)なのですが、生徒たちの興味が先回りした結果、こういう会話となりました。わざと固い表現を使って、とぼけたキンゼイ先生のユーモアが伝わってきますね。 良くも悪くも、人が語りたがらない性行動に関する研究に生涯をかけたキンゼイ先生。その人生の表裏を描いた映画、興味のある方はご覧ください。妻役のローラ・リニーの演技も光っています。
by kerigarbo
| 2005-09-04 12:10
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Comments(3)
キンジー と発音するのが正しいのに キンゼイと先生までが妥協
するのはイカガなものか これもみんなローマ字教育の弊害だと思うのですがイカガでしょうか いい忘れましたが映画は素晴らしい 名作だと考えます 中学生にも見せるべきです
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by
kerigarbo at 2005-09-06 15:14
確かにおっしゃるとおりですが、発音表記の問題はなかなか解決法がありません。たとえキンジーと書いたとしても発音は決して英語と同じではないですから。
キンゼイは、すでにそれで定着しているため、仕方ない面もあるかと思います。せめて、新しく出てきた俳優の名前とかは、原音に近く表記するといいかもしれませんね。
Commented
at 2005-09-08 16:12
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光藤京子(みつふじきょうこ) 英語コミュニケーション・翻訳関連の執筆家・コンサルタント(TAS & コンサルティング)。会議通訳、翻訳ビジネス、大学講師の経験を生かし、これまで数多くの本を出版している。『働く女性の英語術』(ジャパンタイムズ)、『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)のほか多数。最新書に『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)がある。 お気に入りブログ
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