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「マイレージ、マイライフ」を観てきました。
みなさん考えてみてください。How much does your life weigh? (ここでは価値という意味ではなく、自分が背負っている人生の重み、負担という意味で) 3人の個性ある俳優たちの演技が光る、たいへん興味深い映画でした! 面倒くさい人間関係は避け、スーツケースひとつで米国中を駆け回る「やり手リストラ請負人」ライアン(ジョージ・クルーニー)は安心できる家庭すらなし。 The miles are the goal. (マイレージを貯めることが人生の目的) と豪語するライアンは、I don’t spend a nickel…unless it somehow profits my mileage account. (マイレージに換算されなければ、一銭だって使わない)と言ってはばかりません。 (nickelは小さな茶色の5セント玉のこと。I don’t spend a dime.と言う人もいるけれど、dimeは10セントですから、それよりケチってことです!) 一方、エリート大学を出て同じ会社に入社してきたナタリー(アナ・ケンドリック)。ビデオ会議を利用した最新のリストラ術を考案し、Settlement is a failure.(妥協は負け同然)と思いこんでいる秀才。しかし、リストラの残酷さを目の当たりにし、プイベートライフも危機に直面する彼女はじょじょに変わっていきます。 もうひとり、ライアンの人生にとつぜん飛び込んできた謎の美女アレックス(ヴェラ・ファーミガ)。背負うバックパック(人生にたとえている)はできるだけ軽いほうがよいとserious commitment(責任ある関係)を避けるライアンに、ナタリーは次のように迫ります。 Don’t you think it’s worth giving her a chance?(彼女に賭けてみてもいいんじゃない?)――でも、このアレックス、実はある秘密あり。映画の後半で判明するのでお楽しみに! 原題のUp in the Airは、飛行機での旅と「何かが宙ぶらりんで決まっていない」という意味を兼ねているそう。The plan is still up in the air. (その計画は、まだ宙に浮いている)のように。 人は何のために働くのか? 何のために頑張るのか? 映画に流れるテーマ曲Up in the Airは、実際に失業を経験したある人物が作曲し歌っているそうです。 この不況の中、目標を失っている人や、先が見えないup in the airの人がたくさんいます。人生、何をたいせつにするべきか?この映画で見えてきたような、見えてこないような・・・が私なりの結論でしょうか。 ジャパンタイムズブッククラブ 「働く女性の英語術」特集ページ http://bookclub.japantimes.co.jp/act/Article.do?id=008
by kerigarbo
| 2010-03-20 18:53
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Comments(2)
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医師が教えるTOEIC920点
at 2010-03-25 13:41
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就活しても思いどおりにいかない不況
人生、何をたいせつにするべきか? 忘れていた事を思い出したいですね
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kerigarbo at 2010-03-26 13:44
そうですね。今回の記事のUp in the Air(宙ぶらりん)を歌った方、朝日新聞のコラムに出ていました。今は宙ぶらりんでも、それをポジティブにとらえて時を待つ・・・というのがよいかなと思います。
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【Keri先生のプロフィール】
光藤京子(みつふじきょうこ) 英語コミュニケーション・翻訳関連の執筆家・コンサルタント(TAS & コンサルティング)。会議通訳、翻訳ビジネス、大学講師の経験を生かし、これまで数多くの本を出版している。『働く女性の英語術』(ジャパンタイムズ)、『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)のほか多数。最新書に『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)がある。 お気に入りブログ
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