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「チェンジリング」ーアンジーの演技に涙がとまらない
アカデミー賞が発表された後ですけれども、やはり大好きなイーストウッド監督の映画ですし、噂のアンジーの演技が観たくて、「チェンジリング」に行ってきました。

平和な母子家庭で、平凡な生活を送っていた親子に訪れた突然の悲劇。シングルマザーのクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)は、休日に息子を置いて仕事に出ていくことに後ろめたさを感じながらも、いつものように声をかけます。

Be good. I love you. (いい子にしててね!)

(I love you.というセリフ、実は日本語には翻訳しにくいものの一つです。そういう文化、我々にはないですから)

しかし、少しでも息子の顔を早く見たい思いで飛んで帰ってくると、息子の姿はそこにありませんでした。憔悴しきったクリスティンの前に現れたのは、自分が息子のウォルターだというまったく別の少年。

I would know my son. (自分の息子くらいわかります)という母親に、貴女はショックで息子の判別がつかなくなったんでしょうという警察。

It's a common name. (よくある名前よ。人違いだわ)と言うクリスティン。

当時(1928年)は、ウォルター(Walter)なんて名前が流行だったんですね。今では、ちょっとおじいちゃんみたいな響きあります??まあ、時代とともに名前の流行は変わりますので。私が70年代の初めにアメリカにいたときは、女の子ならCathy、Debbieなんて名前が流行っていました。男の子なら、David、Steveとか。

それはどうでもよいことでして、物語は、LA警察の腐敗と社会のゆがみ、女性の社会進出など、さまざななテーマのもと(ちょっとテーマ的に欲張り過ぎかも。そこがこの映画、唯一、残念なところですが・・・)、思わぬ展開をしてゆきます。

最近、涙腺が固くなってきた私なのですが(普通の人と逆です)、映画の途中、いくつかある山場で何回も泣いてしまいました。それは、息子を探す必死な母親演じたをアンジーの迫力にほかなりません。

(この人、「17歳のカルテ」で強烈な印象を持ちましたが、演技がすごいというより、彼女の生きてきた人生そのものがすごいのではないか・・・波乱に満ちていたという意味で。)

Never start a fight..., but always finish it.
(喧嘩は売るな、でも、売られたら最後まで戦う)

クリスティンは常に息子にこう語っていたのですが、それを自分にも言い聞かせながら、社会の腐敗や偏見と闘っていきます。

もともと唇が印象深いジョリーですが、なぜか真赤な口紅でそれを際立たせているのは、「強い女性」(母として、一人の働く女性として)をしっかりと描きたかった、イーストウッド監督の狙いなのではという印象を持ちました。

みなさん、ぜひこの映画をご覧ください(ハンカチ、ティッシュを忘れないように!)。

今日は、とりあえず、写真ありません。後から入れるかもしれませんが。(そろそろ必至になって、今抱えている本を書かなくてはならないので、あまり時間がなくて・・・)



ジャパンタイムズブッククラブ 「働く女性の英語術」特集ページ
http://bookclub.japantimes.co.jp/act/Article.do?id=008
by kerigarbo | 2009-03-01 09:36 | Comments(2)
Commented by 医師が教えるTOEIC920点 at 2009-03-16 13:41 x

こんにちは

チェンジリングでの街並みが、みごとに再現されているのに驚きました。

応援しております!!
Commented by kerigarbo at 2009-03-17 17:26
確かに・・・。アンジーの化粧が当時流行っていたかはよくわかりませんが、セピア系の色調に当時の雰囲気出ていたと思います。
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