|
誰でも若いころ、自分は人とは違う、いつか夢を実現させたいと思っている。結婚し、家庭ができ、その中で果たして、人は着実に自分の生き方を見つけることができるのだろうか・・・それが本作のテーマかもしれません。
アメリカの郊外に、誰もが羨む理想的な家庭を営むフランク(レオナルド・ディカプリオ)とエイプリル(ケイト・ウィンスレット)。 しかし、そこには、会社で出世欲を満たすことのできない夫と、女優をあきらめて家庭に入るが何か物足りない妻の姿があった。現実的な夫に対し、知的で向上心の高い妻は、時間に流されていくことに我慢できない。 We want us to feel life. (夫婦として、生きている実感を持ちたいの) ある日、何かかも捨ててパリに家族で移り住もうと提案する妻。非現実的なのではないかと問いかける夫に対し、彼女はー What's stopping us? (何も問題はないわ) 直訳すると、「何がわれわれを止めているのか?」となるが、この表現はかなり英語的な発想です。What made you decide that? (なぜ、そう決めたの?)と同じように。 二人は、そこで何もかも捨て、一からやり直そうと決心するが・・・ストーリーは皮肉な方向へ発展していきます。 非常にシンプルなつくりだが、夫婦間の細かい心理描写が(隣のキャンベル夫妻も含めて)、丁寧に、深く人の心に届くように描かれています。(以下のサイト参考) http://woman.excite.co.jp/Culture/topics/rid_3284/ この映画を観て、改めて、夫婦とは何かを考えてしまいました・・ 夫婦は、夫婦でいるために、多くのものを犠牲にしていると互いに考えています。 だから、時には、相手の出世や成功を喜びながらも嫉妬し、自己嫌悪に陥いり、自分だけが何か大切なものを失くしたように感じてしまうこともあるー それが取るに足らないものだと感じるまでには、かなりの時間がかかると私は思いますが、みなさんはどう考えますか? 最後に、話は全然違いますが、ジャパンタイムズさんが、拙著「働く女性の仕事術」のために特集ページを作ってくださったので、ご紹介します。(ちょっと照れてしまいますが・・・)暇な時に、覗いてみてください。 http://bookclub.japantimes.co.jp/act/Article.do?id=008
by kerigarbo
| 2009-01-24 13:52
|
Comments(6)
Commented
by
らら
at 2009-01-27 10:06
x
keri先生こんにちは。初めてコメントします。時々このブログを見ている、そして映画の好きな女性です。昨日、この映画を見てきました。すごい映画でしたね・・・?私は、あまり家庭に縛られるのは嫌で、かなり自由にしてきた人間(子供は3人います^^)ですが、そんな私でさえ、この奥さんには、????と感じてしまいました。でも二人の演技はすごくうまく、2時間釘付けで見てしまいました。
1つ先生に質問です。何だかんだと言って、かれこれ長期に渡り、英語とは関わってきましたが、字幕なしの映画、良くて7割ほどしか理解できません。時々情けなくなります・・・会話はまぁ普通には出来ますが、 やっぱり外国人と話すときには、日本語ほどリラックスしてしゃべれません。若干緊張します(汗)今のところ、中学生の子供が大学に入ったら、あちらで一年位は、生活してみたいな・・?と思っているのですが。。。 そうすれば、少しは私の語学力もアップするでしょうか?
0
Commented
by
kerigarbo at 2009-01-28 10:02
ららさん、こんにちは。
まず、この映画についてですが、映画ですから極端に描いている面もあります。ケイト・ウィンスレットの演技があまりにすごくて、よりインパクトがありますよね。母性本能があれば、あのようなことは起こらない?と思いたいですが、社会から置き去りにされる主婦の微妙な心理を上手く表現していると言えるでしょう。 映画に出てくる英語は、役者の訛りがあったり、スピーカーを通しているので聞きづいらことがあると思います。7割も理解できたらすごいですよ! 外国人と話すのは、慣れていない相手とはつらいですね。ただ、こちらは英語は外国語なので、恥じることなく堂々とゆっくり話せばよいのではないでしょうか。 海外に実際に短期間でも滞在するのは、自信を深めるという意味で、たいへん有意義だと思います。今は、夏期講習などいろいろなチャンスがありますので、インターネットで調べ、ご主人を説得し(これが一番難しいかも?)、ぜひ挑戦なさってください!
Commented
by
医師が教えるTOEIC920点
at 2009-01-29 08:07
x
Commented
by
らら
at 2009-01-30 18:11
x
keri 先生、ご丁寧な返信ありがとうございました^0^
Commented
by
kerigarbo at 2009-01-30 19:08
|
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... カテゴリ
最新のコメント
最新のトラックバック
関連リンク
【Keri先生のプロフィール】
光藤京子(みつふじきょうこ) 英語コミュニケーション・翻訳関連の執筆家・コンサルタント(TAS & コンサルティング)。会議通訳、翻訳ビジネス、大学講師の経験を生かし、これまで数多くの本を出版している。『働く女性の英語術』(ジャパンタイムズ)、『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)のほか多数。最新書に『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)がある。 お気に入りブログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
|
ファン申請 |
||