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オバマ次期大統領の就任式、いよいよ2日後に迫りました。(日本時間だと水曜日でしょうか) 奴隷解放宣言を行ったリンカーン元大統領にちなみ、独立宣言が採択されたフィラデルフィアからワシントンまで「オバマ列車」で就任式に向うそうです。 なんてドラマティックな・・・とその演出ぶりに感心するわけですけれでも、ある意味では米国のこれまでの歴史などもかぶってきて、感慨深い思いに浸っているのは私だけではないでしょう。 オバマさんがなぜ、大統領になる前からこんなに人気なのか?黒人初という要素がもっとも大きいですが、個人的も、外見、中身ともにヒーロー的なキャラクターだからです。 まず、若くて身長が高い(アメリカの大統領は最近はみな背が高い。大きいものが好きな国民なのです)。 特別ハンサムではないが、知的な風貌と少年のような無邪気なスマイルがミックスしているところがなかなかいい。(引き締まった肉体が先日メディアで披露されたが、なかなかセクシーで魅力的でしたよ!お腹が出ていたら、人気落ちていたかも・・・) そして、誰もが指摘するのが、声と話し方。バリトンで音域が広く、メリハリのある話し方は、故ケネディ大統領とそっくりということです・・・。 先日、テレビでやっていたケネディ元大統領のスピーチを聞いたら、抑揚や間のとり方などがそっくりなので、びっくりしてしまいました。 さっそく、オバマ氏のスピーチ、CDつきでバカ売れしているみたいですね。プレゼンにも役に立つからと授業に取り入れている語学学校もあるとか。 インパクトのある短いフレーズを繰り返す手法(Now is the time. Yes, we can.など)、声の強弱やピッチ(高低)を巧みに変えてスピーチに変化をつける話し方は、スピーチコミュニケーションの見地からみても(私の大学時代の専攻でした)、実に効果があります。 よく学生さんのスピーチ、プレゼンの指導で言うのですが、声にinflection(抑揚)をもっとつけろと。 monotonous(単調)で声に力のないスピーチはダメ(ブッシュさんは、どちらかと言うとこのタイプ)と指導しているのですが、日本語そのものが平坦なリズムだし、われわれはどちらかと言うとreserved(控え目)な国民ですから、学生さんたち頑張っているけど、なかなか上手くいきません。 とにかく、オバマさん、YES WE CANという音楽CDアルバムもできたらしいし、経済効果大きそう。 いずれにしても、今のアメリカという国は、若い人たちにとって、戦争好きでやや傲慢、身勝手な大国と映っているようですが、ヨーロッパから移民してきた人々が苦労して独立を勝ち取り、フィラデルフィアで独立宣言を採択してからの歴史を黒人の人権運動も含めて振り返ってみるには、とてもよい機会かもしれません。 今日の写真、オバマさんと全然関係なくてごめんなさい。食いしん坊の私。世界遺産より、マカオで食べたエッグタルトがまた食べたくなりました。(後ろのカレーもココナツ風味で、なかなか美味でした!) Keriの新刊2冊もよろしく。 「働く女性の英語術」 「英日日英 プロが教える基礎からの翻訳スキル」
by kerigarbo
| 2009-01-18 13:56
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【Keri先生のプロフィール】
光藤京子(みつふじきょうこ) 英語コミュニケーション・翻訳関連の執筆家・コンサルタント(TAS & コンサルティング)。会議通訳、翻訳ビジネス、大学講師の経験を生かし、これまで数多くの本を出版している。『働く女性の英語術』(ジャパンタイムズ)、『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)のほか多数。最新書に『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)がある。 お気に入りブログ
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