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国際女性デーにちなみ、女性の著書を2冊ご紹介!
先日3月8日は国際女性デーでした。各地で女性中心のシンポジウムが開かれるなど女性パワーが際立った中、今回は女性によって書かれた2冊の本をご紹介します。

まずは、かつて本ブログにもご登場いただいた、アロマテラピストの中村姿乃さんの力作『歴史や物語から楽しむ あたらしい植物療法の教科書』(翔泳社)。

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どっと分厚く(それにしてはお安い!)、美しくデザインされた紙面にはイラストや写真の数々…ただただ夢のように美しい挿絵つき絵本を眺めているような、一方、中身の濃い、でも読んでわかりやすい新書で知識を吸収しているような、2つの満足感を同時に与えてくれる本、そのような印象を持ちました。

植物療法に関わる知識が、歴史を含めほんとうに幅広く網羅されていると思います。最後の章(植物療法物語)で文学、童話、絵画、音楽、映画、マンガなどに登場する植物、ハーブが紹介されているのも個人的には大変気に入っています。

柔らかな文体はもちろん、装丁、デザイン、イラスト、どれをとっても姿乃さんらしい。優しさと癒しに満ちた「幸せな気持ちにさせてくれる本」です。みなさまもぜひご一読を!!


さて2冊めは、パリ情報フリーペーパーで有名なノアゼットプレスがこの度はじめて上梓した『パリに住みたくなったら読む本 フランス人120人に聞いた赤裸々暮らしナビ 』(リュエル・スタジオ)。先日出版記念パーティにお邪魔して来ました。

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こちらはお洒落な雑誌のような趣。しかし単なるパリ観光ガイド本ではありません。イントロの言葉を借りると、「おしゃれでも素敵でもない、庶民的で生活臭が匂いたつようなフランス暮らしを伝えるフリーペーパー」を10年間発行し続けた結果、この本が誕生したようです。しかし考えてみると、これはすごいことですね、10年続けるって!!

この間120人もの方がノアゼットプレスに登場してくださったそうです。著者のみならず、ライターさん、編集者さん、記事を投稿してくださる方々、みなさんで創り上げているというところが素晴らしい!!

中村姿乃さん、吉野亜衣子編集長、ともに逞しく、夢を持ち、諦めずに努力を続けている姿に心から敬意を表します。今後もご活躍を!!

最後に、国際女性デーを象徴するミモザの写真を一枚。ノアゼットプレス出版記念パーティの会場になったラフェディリースさんに飾られていました。インスタに写真を何枚か掲載しているので、よかったご覧ください。

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# by kerigarbo | 2024-03-13 13:32 | Comments(0)
語学書執筆の裏側ー悪戦苦闘する相手とは?
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みなさま、こんにちは。すっかりご無沙汰してしまいました。今年の元旦密かに心の中で誓った、ひと月に一回シネマ英語情報をアップする試み、早くも挫折!!

理由は、2月に執筆のお仕事が入ってしまったためです。ただし、今回は文法がらみとのこと。詳しいことは申せませんが、私の不得意な文法が重要な地位を占めるらしい!!(えーっ、Keri先生、文法不得意なの?という声が聞こえてきます)

不得意というよりは、文法を言葉で説明するのが苦手。

でまあ、他人様の書いたサイトを覗きに行き、フムフムと説明の仕方を参考にさせていただくのですが、ときに腑に落ちぬことが…

たとえば、あるサイトの現在完了の項目を見ると、肯定文の例として以下の文例が目に入ってきました。(覚えてます?「完了」「継続」「経験」というセット。なぜか「完了」が一番目に来る…)

(1)I've arrived at the station. 

和訳は「今、駅についた」となっています。駅に着いて「さて、この後どうするかな?」と悩む人の顔があなたは浮かびますか?

文法的にまったく問題はないのですが、下記のようにも言えます。

(2)I just arrived at the station.

実際(私もそうだけれど)アメリカ英語では(2)を使うほうが自然かもしれません。試しにdeepLの(アメリカ英語に限る)英文ブラッシュアップにかけてみると、何回やっても(2)がベターとの回答が出ます。

でも、arrive/comeのような動詞と現在完了の親和性が高いのは確か。例としては、

The package has arrived.
Spring has arrived/come.

理由は「(待っていたものが)ついに/やっと/とうとう来た」というような気持ちが含まれているからでしょうか。「パッケージが(やっと)届いた」「(ついに)春が来た」みたいに。

あと、これもよく見る例。

I've finished/done my work.

deepLの和訳は単純に「仕事が終わった」となっているけれど、単に終わったのではなく、「(たった今)やっと終わった/終えた」という気持ちが含まれていると思います。

だから「完了(have+過去分詞)」の意味合いを強調するなら、先の(1)もあり得るということです。そうでもない状況ならば、「just(副詞)+過去形」で十分と思います。

とすると、これは和訳の記述方法の問題か…悩む!

さて少し気を取り直して。今日の写真は最近妹が送ってくれた綺麗な河津桜。

まさにSpring is coming!(←進行形。さすがに「春がやって来ているところです」とは誰も言わないでしょうが笑、現在完了より日本人には馴染みやすいかも?)

ということで、今回は文法と悪戦苦闘しているお話でした。次回はシネマ英語をご紹介できるよう頑張ります!!


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# by kerigarbo | 2024-02-24 09:26 | Comments(0)
2024年初映画:「サン・セバスチャンへ、ようこそ」

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みなさま、こんにちは。私にとって本年の初映画は、ウディ・アレン監督の「サン・セバスチャンへ、ようこそ」。

米国アカデミー賞発表前、続々とハリウッドの大作が紹介される中、少し迷いもありましたが、大好きな彼の作品は外せません。

本作には監督がこよなく愛する、古き良きヨーロッパ映画9作の名場面が登場します。それらの場面を過去の記憶と咄嗟に関連づけられる方はかなりの映画通!!(私は「勝手にしやがれ」と「男と女」しか、すぐにわかりませんでした…笑)

でもわかる範囲で、気に入った表現などをご紹介できればと思います。以下、映画記事のあらすじ風に述べますと―

NYの大学で映画について教えていたモート・リフキン(ウォーレス・ショーン)は、映画のプレス担当の妻とともにスペインのサン・セバスチャン映画祭を訪れていた。

でも実は、妻の浮気心への疑い、衰え行く自身の健康、これまでの人生への問い…そのようなことに彼の心はかき乱されていたのだ。

妻のスー(ジーナ・ガーション)について、モートは、"She had a little crush on this movie director." (妻はある映画監督にのぼせていたんだ)と回想する。その映画監督とは、若くてハンサムな新進気鋭のフランス人監督フィリップ(ルイ・ガレル)だった(この辺はいつものstereotypicalな描き方笑)。

その事実はモートを、"I couldn't shake the suspicion (that) my marriage has been fraying."(結婚生活がほころび出している、という疑惑を拭えなかったんだ)という気持ちにさせていた。

で、スーとフィリップがどうなるかは、ネタバレになるので秘密。だが同時に、モート自身もはるか年下の地元の女医ジョー・ロハス(エレナ・アナヤ)に恋をしてしまうのである。

心臓が痛い、耳鳴りがする、あらゆる理由をつけてジョーのもとに通うモートが何とも可愛らしい(アレンは後に、この役は自分がやってもよかったと述べているらしいけど、ショーンのほうが絶対よいと思います、個人的に…)。

彼女に"You wouldn't die for love?"(あなたにとって、愛(誰か)のために死ぬことはあり得ないの?)と訊かれ、大人の余裕とユーモアで答えるモート。

"I'd frankly prefer not to die for anything. And that includes sickness, old age or choking on a bagel."(僕はどんな理由でも死にたくない。病気や老化、ベーグルを喉に詰まらせて死ぬのさえ…)

でも、いつか近いうちに訪れるであろう自身の死、インテリぶって生きてきたこれまでの人生への後悔など、モートの不安はつきないのだった。本作最後のほうに、名画の1つ「第七の封印」のDeath(死神)が出て来るのだが―

互いにチェスを指しながら(これは「第七の封印」へのオマージュの場面)、Deathがちょっぴり哲学者めいた口調でこう述べる。

"Life is meaningless, but that doesn't mean it has to be empty. There is a difference."(人生は「無意味」だ。でもそれは「空虚/空っぽであること」とイコールではない。そこには違いがある)とDeath.

モートはその言葉通り、実りのある残りの人生を歩むことができるのか?(その辺りは最後まで不明。個人的には老いたモートの今後がちょっぴり心配ですが…)

映像の美しさと台詞の巧妙さが際立つウディ・アレンの作品ですが、名画へのオマージュや、他にもたくさんある含みのある台詞などをご紹介しきれず、すみません。映画がDVDになったら、もう一度じっくり味わってみたいと思います。

それと冒頭の写真は、映画を観る前に六本木のイタリアンレストランLa Brianzaでいただいた、魚介と野菜の前菜。

みなさまも、よい週末を!



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# by kerigarbo | 2024-01-27 12:47 | Comments(0)
Happy 2024!! 新年のご挨拶
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みなさまあけましておめでとうございます。新年早々に起きた能登地震、航空機事故…。亡くなられた方々には心よりご冥福を、現地で寒さに耐え忍ぶ方々には少しでも早く援助の手が届きますように。

ということで、年が明けても世界は未解決の問題や未来への不安に満ちていて、心が休まることがありません。でも、Life goes on.(人生は続いていく)。冒頭のカードには、あえて元気の出そうなメッセージを書きました。

May 2024 bring us much laughter, good health and happiness!
(2024年は我々にとって、笑いに満ち、健康で幸せな年になりますように!)

ほぼ今年の私の願いは上記のメッセージに集約されていますが、具体的には前年度に続き「今年も映像字幕コンペティションを成功させること」、「言語と翻訳の世界をさらに探求すること」を目標としています。

そして―映画をたくさん観て、本ブログでご紹介することも!

なかなか好きな映画に出合えなくて困っていますが、日本で4月に公開される「パスト・ライブス/再会」は楽しみにしている映画の1つ。

韓国で生まれ育った幼馴染の2人が24年の時を経てNYで再会する話。すでに公開されているアメリカでは大評判とのこと。

主演俳優(グレタ・リーさん、ユ・テオさん、ジョン・マガロさん)と監督(セリーヌ・ソンさん)が出演するYouTubeを片っ端から制覇しているのですが笑、知的で感性豊かな彼らの発言や考え方に毎回魅了されます。

何よりもアジア系アメリカ人(グレタ・リーさん)、アジア系カナダ人(セリーヌ・ソンさん)などの活躍が素晴らしい。またすでにK-popグループ、日本のYOASOBIなど音楽エンタメ業界でのアジア人の活躍も目覚ましいので、今後が楽しみです!!

映画については、4月のレポートを楽しみにしていてくださいね。

最後に、以前大学で私の翻訳クラスを受講していた元学生さんが最近こんな本を出したのでご紹介。『世界はラテン語でできている』(ラテン語さん、SB新書)。ヤマザキマリさんとの対談もあります。

すでにX(旧ツイッター)その他で人気を博しているラテン語さん(ペンネーム)ですが、一冊の書籍を完成させるのは大変だったことでしょう。I'm so happy for you, Mr. Latin!!(ラテン語さん、ほんとうにおめでとう!)

若い方から大いに刺激をいただいたので、私も2024年は思いを新たに、楽しいシネマ英語ブログを目指して頑張りたいと思います。



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# by kerigarbo | 2024-01-08 12:10 | Comments(0)
「Keri先生のシネマ英語塾」があと1年で20周年を迎えます!!
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みなさま、こんにちは。このところ月2回の投稿がやっとだった本ブログ、今月は特別に3回目を書きます。

なぜなら、、、実は今年が「Keri先生のシネマ英語塾」発足20周年目と勘違いしていたから。気づかずに途中まで書いていましたが、2004年12月に本ブログをスタートしたので、20周年は来年でした。私ってほんとうにおっちょこちょい!!(汗)

でまあ20周年記念にはどうしようかなあ…思い切ってプロフィール写真を変える?(かどうか迷っています)。なにせ現在のフォトは20年前に某取材でカメラマンさんに撮っていただいたもの。この先10年~20年もこの写真で図々しく続ける??(とまだまだやる気の私…笑)

冒頭写真左側が、現在のほんとうの私です。少しぼやかしてはいますが笑、20年の歴史がしっかり顔に刻まれていますでしょうか(フフ)。

そしてお隣の赤いドレスの方はフォト・アーティストのSudiさん。今年は色々素敵な方との出会いがあったのですが、その中でもジャンルを超え(年齢差も超え!)意気投合したのがこの方です。

彼女はリリース当時から本ブログのファンでいらしたのですが、今年仕事を通じて初めて対面でお目にかかることに。言語や翻訳について語り合える仲間がひとり増えました。

日常の何気ない風景の一場面が、彼女のレンズを通すと魅力的な芸術作品に変化するのが不思議で、いつも感心しています。

カメラを持たないときは普通の人、とおっしゃる彼女の生き方や考え方も面白いのでいつかご紹介したいと思っていました。勝手ながら「輝ける女性たち」(こんなシリーズを前にやっていましたね…)のお一人に認定させていただきます!!

Sudiさんに興味のある方は、以下のサイトを覗いてみてね。
エキサイトブログ:https://sudi.exblog.jp/

さて、今年は字幕関連の仕事が多かったせいもあり、映画について思いを新たにしました。そして字幕についても新たな発見が。

映画の字幕制作で言語と格闘した話を先回いたしましたが、11月末の3日間はまさに格闘そのものでした。

脚本家兼監督であるC氏から「この登場人物はこのような気持ちで話しています」「ここはこのように変更してください」とスマホ越しに次々に修正指示が飛んで来て…

とにかく締め切りまで時間がない。そこでかつて同時通訳者だったときの特殊技能を発揮することに。質問が終わるとほぼ同時に答えを出す私は、プロンプトが必要なChatGPTより速い?と珍しく自分を誇りに思ったりして…

しかし…いくつかの台詞について理解が浅かったのは事実でした。

些細な台詞にも、(原作者や脚本家が意図した)登場人物の気持ち、思いが込められていること。それらが映画全体にとって大変重要なこと。そんなことを思い知らされました。

何千もの台詞の一つひとつに意味があるわけで、無駄なものは一つもない。それらを大切に拾い上げる作業、字数制限の中で煮詰める作業はほんとうに大変。でもきっとAIには難しいでしょう。少なくても今の時点では。

ということで、色々な刺激をいただいた一年でした。これを契機に、一年後の「Keri先生のシネマ英語塾」20周年を目指して、再び本ブログを盛り上げたいと思います。

Looking back on 2023, let me conclude my blog with the following message.(では今年を振り返り、結びのひと言)

2023 has been a fulfilling year for me with many interesting encounters. I hope to meet many more exciting people in the coming year! I wish you all a happy new year!
(2023年はたくさんの興味深い出会いがありました。来年も多くの素敵な方との出会いがありますように。みなさまもどうぞ良いお年をお迎えください!)


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幼児用英語教材のHPにて3年間専門家コラムを担当させていただきましたが、今回が最後の記事になります。(2023年8月30日公開)

する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する(ジャパンタイムス)。アルクGotchaさんのレビュー。

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# by kerigarbo | 2023-12-29 09:55 | Comments(0)





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