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すっかり秋らしくなりました。秋のこのcrispな空気に触れると、歩道を歩く足元もちょっと軽く感じるこの頃です。 友達と「エディット・ピアフ 愛の賛歌」を観てきました。 47年の鮮烈なピアフの生涯を描いたこの映画、とてもいいです! 天才の人生は、どこか物悲しいストーリーに満ちている場合が多いですが、このエディット・ピアフも例外ではありません。売春宿で幼少時代を過ごし、麻薬と酒に溺れる日々、どんなに成功しても、家族の愛に恵まれなかった彼女の心の寂しさを埋めることは最後までかなわなかったのか・・・ そのピアフ(スズメという意味であることが映画を見てはじめてわかった!)を見事に演じているのが、フランスの若手女優、マリオン・コティヤール。この人すごい! 75年生まれですから、30才そこそこですよね。なのに、人生のあらゆる場面のピアフを物理的にも精神的にも見事に演じわけているのです。40才後半のピアフがなぜか80才の老婆に見えたのは少々疑問だけれども、でも、この人普通の女優ではない。(この人の出た「プロヴァンスへの贈り物」、まだ見ていないのですが、絶対見ようと思いました) この映画の公式ホームページで、ジャーナリストの有田芳生さんが、最後の「水に流して」をピアフが熱唱するシーンに関して、こんなことを言っている。(以下、抜粋) ーそこで繰り返される「後悔していない」という言葉の意味は、「悔い」を生活に固着させない前向きな日々があったということだ。そうありたいと思う― 私も、このシーンが好きでした。 「愛しなさい」というピアフの世の女性たちへのメッセージとも密接に関連した言葉です。 それがどういう意味かは、映画の中で確かめてみてくださいね! 写真は、スペインバスク地方のサン・セバスチャンの海。何度もスペインにいらしている大学の同僚、W子先生の夏休みの貴重な一枚です。
by kerigarbo
| 2007-10-07 10:21
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Comments(5)
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at 2007-10-08 22:18
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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norimaki
at 2007-10-09 21:34
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エディット ピアフという名前も 耳慣れた曲もよく知ってましたが
あのように壮絶な人生だったなんて・・・ 恋人を飛行機事故で失うなんて悲しすぎます 大切な人がそばにいてくれることがどんなに幸せなことかと いつになく主人の帰りが待ちどうしかったです 華奢な体なのに圧倒されるくらいの歌唱力にブラボー! ラヴィアンローズを口ずさみながら家路につきました
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kerigarbo at 2007-10-10 15:03
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akiko
at 2007-10-14 13:36
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kerigarbo at 2007-10-15 11:34
akikoさんもぜひ観てください。ピアフの不器用な生き方や恋の仕方、年齢を問わず、女性の心をつかむ映画だと思います。
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【Keri先生のプロフィール】
光藤京子(みつふじきょうこ) 英語コミュニケーション・翻訳関連の執筆家・コンサルタント(TAS & コンサルティング)。会議通訳、翻訳ビジネス、大学講師の経験を生かし、これまで数多くの本を出版している。『働く女性の英語術』(ジャパンタイムズ)、『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)のほか多数。最新書に『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)がある。 お気に入りブログ
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