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現在、坂東眞理子さんが書いた「女性の品格」を読んでいます。 「品格」という言葉が流行っている昨今ですが、「品格ある国家は品格ある個人の存在が前提になります・・・(中略)まず個人の品格ありきです」(「女性の品格」P3)という一文で始まるこの本、お勧めですよ。 ありきたりのことが書かれているのにも関わらず、一つ一つ具体的で説得力があり、随所でフムフムとうなずいております。(その一つ、「果たせない約束はしない」―八方美人の私には耳が痛い!) 誠実で謙虚さを忘れず、肩に力をいれず・・・。でも、堂々と凛として生きましょうという彼女の姿勢は素敵。 かつての日本の女性が持っていた謙虚さや思いやりと現代社会をたくましく生きる強さは共存できると言っているのですね。特に若い方、是非、読んでみてください! さて、英語にも品格ってあるのかな?これは英語という問題より、言葉に対する態度や感性の問題だと思いますが、私はあると思います。 ただし、「品格」という言葉の定義によっても、何が品格のある英語か変わってきますね。 品というと、elegant, chic, sophisticated, refinedなどが思い浮かびますね。これらは、むしろ、外見に出る優雅さや都会的で洗練された雰囲気でしょう。(口語で、classというのもよく聞きます。someone has class.と言えば、その人は上流的な品があるという感じでしょうか) ここにintellectual, well-educatedなどが加わり、well-mannered, caring, thoughtfulなどの内面的な品もつけ加えると、「品格」にかなり近いような気がします。 私の考える「品格のある英語」とは、基本的には日本語と一緒です。 人を嫌な気分にさせない、感じのよい、ほどほど礼儀正しく、ほどほどリラックスした言葉使いでしょうか。 といっても難しいと思うけれど、外国人が話す場合は、まず流暢である前に、「正しい発音、正しい文法を使う」、「スラングや妙に馴れ馴れしい感じの口語は使わない」、「立場をわきまえた使い分けをする」などでしょうか。 ネイティブがよく発するwanna, gonnaなどの省略形、you knowを頻繁に入れる、like~とあちらの若者が何にでもつける癖などは、外国人はあまり真似しないほうがよいような気がします。もちろん、立場によってきちんと使い分けられれば別の話ですが・・・ 今日は、ちょっと教訓めいた話になってしまいましたね。坂東さんに影響されたかな。 写真は、上海で宿泊したホテルのダイニングルーム。ここで、具のいっぱい入ったおかゆを食べました。おかゆって、こんなに美味しいのだと改めて感動!(ただし、帰国してからは、コーヒーとパンの洋食に戻っています・・・)
by kerigarbo
| 2007-06-20 11:05
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Comments(5)
Keri先生、上海の写真はどれも綺麗に撮れていますね。
私も「女性の品格」という本が目に付きました。 でも迷った末に買った本は ミッチ・アルボムの「もう一日」です。 原文でも読んでみたいと思うくらいよかったですよ。 英語の品格のなかでgonna wanna はあまり使わない方がよいというお話がありましたね。映画には良く出てくるので私もまねしていました。 映画のセリフは注意して真似ないといけませんね。(反省!)
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kerigarbo at 2007-06-25 10:32
gonna, wannaは私も使いますし、カジュアルな会話ではいっこうに構いません。ただ、ややフォーマルな場面で外国人が連発すると、少々下品に聞こえるので注意しましょうということですね。
お勧めの本読んでみたいと思います。最近、若い方が電車の中でさり気なく文庫本などを熱心に読んでいたりするのを見ると、カッコいいなと思すますが、当方、裸眼では目が疲れるようになってしまいまして・・・不便です(笑)
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kerigarbo at 2007-06-30 10:46
きゃんさんのブログを久しぶりに拝見しましたが、シンプルだがセンスある台詞がたくさん載っていていいですね。
現在ちょっと事情があって映画を観ることができませんが、はやく映画館に飛んでいきたいな・・・
Keri先生、お忙しいのにブログを見ていただきありがとうございます。
お褒めの言葉を頂いて天にも登る気持ちです~☆
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【Keri先生のプロフィール】
光藤京子(みつふじきょうこ) 英語コミュニケーション・翻訳関連の執筆家・コンサルタント(TAS & コンサルティング)。会議通訳、翻訳ビジネス、大学講師の経験を生かし、これまで数多くの本を出版している。『働く女性の英語術』(ジャパンタイムズ)、『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)のほか多数。最新書に『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)がある。 お気に入りブログ
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