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昨日は、関東地方、めずらしく雪でした。 一仕事終え、夜、近くの映画館へ。ブーツのかかとを時々雪に奪われそうになりながら、これで映画が良くなかったら、こんな雪の日に映画に誘った夫を恨むぞ・・・と思っていたら、「プライドと偏見」は、とてもいい映画でした!! 人は恋をするとき、どうしてストレートに相手に想いを伝えられないのでしょうか・・・。 それって、不思議に現代でも同じ。相手の心を読もうとし、時には読み間違え、自分のプライドを守ろうとして本音でぶつかれない・・・。 たった一つのテーマでこれだけ語れる映画も最近少ないかな。 それは、ストーリーがジェーン・オースティンの原作「高慢と偏見」に基づいていることと、映画のテーマであるプライドと偏見が、恋愛の本質をまさについていることに誰でもが納得するからだと思います。 実際、この原作の影響を受けている映画は多いそうで、「ブリジッド・ジョーンズの日記」はまさに現代版「高慢と偏見」だし、「ユー・ガット・メール」の中でも、この本のことに女主人公(メグ・ライアン)がたびたび言及してますよね! 今回の「プライドと偏見」は、18世紀末のイギリスの上流社会がユーモアたっぷりに描かれています。当時は、かなりの封建時代。女性の立場は弱く、良家の娘は少しでも条件のよい男性のところへお嫁に行くしかなかったんですね。あからさまに婿探しをする母と5人の娘達が本当に笑える! さて、今日の映画の台詞ですが・・・ ミスター・ダーシーの真の優しさを知り、目が覚めたエリザベス(キーラ・ナイトレイ)は、こう言います。 I’ve been so blind. (私って、本当にバカだったわ) 恋は盲目ともいいますが、この場合は、彼のいいところがちっとも見えていなかったという意味。 エリザベスと友達のシャーロットの会話。 Elizabeth: He’s been a fool, then so have I. (彼も、私も、おバカさんだったの) Charlotte: We are all fools in love.(みな恋愛では同じ!) この映画、舞台が古いわりにテンポがよく、カメラワークも現代的だなと思っていたら、「ラブ・アクチュアリー」の製作スタッフが作ったんだそうです。(どおりで、面白いはず) イギリスの美しい田園風景も堪能できる映画で、お勧めです!
by kerigarbo
| 2006-01-22 10:57
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Comments(6)
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lunemusique at 2006-01-23 23:29
はじめまして。いつも見ながら「うむうむ!」と勉強させて戴いています。
私も先生みたいに、映画で言ってることが聞き取れるくらいになりたいです・・・。 あー英語って難しい。
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kerigarbo at 2006-01-24 19:55
lunemusiqueさん、こんにちわ。「うむうむ!」と勉強していただいているそうで、嬉しいです。
映画の英語の聞き取りは、アクセントのある場合は難しいですね。でも、気に入った映画を何回も見たり、スクリプトを読んで勉強てからもう一度見ると、随分聞き取りがよくなりますよ。 特に後者はお勧めですので、やってみてください!
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gumi☆・。
at 2006-01-24 21:35
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この映画、気になってたんですよ~キーラ好きなんですw
先生のお墨付きならみに行こうっと♪
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kerigarbo at 2006-01-25 08:35
gumiさん、
はい、すごくいい出来の映画だと思います。特にキーラは、若いのに演技力抜群ですよ。何かに書いてありましたが、原作では姉ほど綺麗な設定ではないとか・・・。姉役のロザムンド・パイクも不思議なオーラがあって、素敵でした。 若い人は、ダーシー役のマシュー・マクファディンをどう思うのでしょうか?
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24/7
at 2006-01-29 17:29
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初コメントです。
この映画、私は見てないんですが、友達は英語科の子と 見に行ってました。 ある友人曰く、「ダーシーかっこいい!エリザベスにプロポーズ(だったかな?)する時の、あの情けない表情がいい!!」・・・だそうです。 ちなみに、原作しか読んだことのない私の中では、ダーシーは 表に感情を出さないけど、内に秘めた想いは熱い、硬派でかっこいい 男性のイメージであります。 せっかく主専の授業でやってるので、私も一度見てみたいなあ~♪
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kerigarbo at 2006-01-30 10:36
24/7さん、初コメントありがとう!!
ダーシーの「あの情けない表情」・・・母性本能をくすぐるところありますねえ、確かに。 あの俳優、少々野暮ったい印象なんだけれど、ちょっと不器用そうな表情の中に誠実さが隠れていて、映画の最後には、皆彼が好きになるかもしれないですね。 授業でこの作品をやっているなんて、TUFSならではですね!Great!
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【Keri先生のプロフィール】
光藤京子(みつふじきょうこ) 英語コミュニケーション・翻訳関連の執筆家・コンサルタント(TAS & コンサルティング)。会議通訳、翻訳ビジネス、大学講師の経験を生かし、これまで数多くの本を出版している。『働く女性の英語術』(ジャパンタイムズ)、『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)のほか多数。最新書に『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)がある。 お気に入りブログ
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